2014年2月12日水曜日

先生だって頑張ってる、生徒だって頑張ってる


このブログのタイトルの一部『生涯楽習』は、私の座右の銘の一つです。
名刺にも載せているのですが、名刺交換の折には相手の方からよく話題にしていただけます。

そのことからもわかるように、人間って幾つになっても『楽しく学びたい』ものだと痛感します。

私は仕事柄、講師の立場になることが多いので、その辺りの感覚がマヒしてしまわないようにと戒めも兼ねて『生涯楽習』という言葉を使います。
※なお本来の漢字は『生涯学習』なので、良い子の皆様はお間違えないように。

ところで、今日(いえ、もう昨日ですが)は『講師力UPセミナー』に参加してきました。

私が登録させていただいている教育関連の会社が、登録講師に向けて実施してくれているセミナーで今年で2回目になります。
前回の内容も興味深かったのですが、今年も面白いテーマでした。

今年のテーマは『協調自立学習』でした。
※講師はNPO法人学習開発研究所の西之園晴夫先生と望月 紫帆先生。

では、『協調自立学習』とは何か?





ざっくりと私なりにまとめると(講師が)『教える』教育ではなく、(生徒が)『学ぶ』教育です。

講師は授業の組立を考え、わずかにレクチャーをするだけで生徒の自主性に任せて学習行動をさせる。講師にとっては今までの概念を覆させられる手法だと思います。

そもそも、日本では長く『教育』=『教える』という考え方が定着してきました。
私自身もそうやって学んできた人なのでそれが当たり前と思っていましたが、この仕事を続けていくうちに「本当にそうかな?」と思う場面が多くなってきました。

最近は低年齢層に『座学』は苦手、無反応、勉強の仕方がわからないなどの問題点が挙げられることが多いのですが、実は低年齢層だけではないと私は思います。

私自身も含めて、広い年齢層がこの『座学』は苦手、無反応、勉強の仕方がわからないといった傾向が見られます。
※ちなみにもちろん個人差はあります。

私自身が生徒の立場にいるときは極力表情豊かに、頷きを適度にという受け方を心がけています。もしこの授業の講師が私だったら!という気持ちがそうさせるのだと思います(笑)。

でも、この受け方ができない人もいるのです。
講師から見れば、すごく退屈そうに見えるし、ともすれば苦痛そうに見える人もいます。
※本当に苦痛だったら私の授業のやり方に問題があるのでごめんなさい。

でも授業後のアンケートでは「楽しかった」とか「興味深い」という回答をいただけたりする。
(そんなときに「えっ楽しかったの?じゃあもっと楽しませてあげたかった!!」って思うあたりは、我ながら芸人みたいです。)
こういう時は、「ああ、授業を楽しんではいけない」と思い込んでるんだなと感じます。
「楽しむ」=「遊び」=「授業に関係ないから叱られる」というイメージなのかもしれませんね。

だから、ワークショップ形式で授業をすると結構楽しそうに盛り上がる。
「遊び」要素を入れながら「学ぼう」というのがワークショップですから。
ちょっと安心して「楽しめる」んでしょうね。

ちなみに、新しいことを知ったり、身に付けたりすることが「楽しい」ことだと知ってもらうには、今日のセミナーのテーマである『協調自立学習』をうまく活用する必要があるなと感じました。
まあ、もちろん私自身が『教える』から『学ばせる』授業設計を訓練していく必要がありますけどね。

今年は色々と挑戦の年なので、『協調自立学習』活用して講師も生徒も楽しい授業を実践していきたいと思います。







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